Innocent Room

主にアイドルマスターシンデレラガールズ・パワプロについて書いていきます。

【デレマス】”夢”を教えてくれた物語『奇跡公演 ふたりは無敵☆未来を描く魔法のペン』のはなし

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こんにちは。

 

シンデレラガール総選挙・ボイスアイドルオーディションがスタートし、にわかに活気づくデレマス界隈。

 

その中で落とされた1つの”エモの爆弾”がありました。それこそが今回紹介したい『奇跡公演 ふたりは無敵☆未来を描く魔法のペン』(通称奇跡公演)です。

 

……みなさんにとって「夢」はありますか??

……みなさんにとって「生きる希望」とは何ですか???

 

目を背けたくなるような現実と、その現実から「夢」を取り戻す物語。

歴代LIVEツアーカーニバルの中でも5本の指に入る屈指の良シナリオがそこにはありました。

 

※記事の性質上、当記事は奇跡公演のネタバレを多数含みます。あらかじめご了承ください

 

 

 

■はじめに

 

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(モバマス内のあらすじ紹介より)

今回のシナリオで主役の魔法少女役を務めたのは荒木比奈(ヒナ)。相棒の妖精役として大西由里子(ユリユリ)が選ばれ、いわゆる壁サーの花が揃うことに。

主人公を一方的に敵視するライバルキャラとして小関麗奈(レイナ)とその相棒で古賀小春(コハル)。

他にもライバルキャラとして様々なアイドルが出演しています。

 

舞台は現代社会。あらすじの「人々は漫然と日々を過ごしてばかり」というように、キラキラした魔法少女の世界とは程遠い世界観が広がっています。

 

その中で荒木比奈演じる魔法少女が世界を救う物語。

 

 

……これだけを読むと、こう感じる人もいると思います。

「どこが神シナリオなんだ?」と。

 

実はここからが見どころなのです。

僕ら現代人が忘れているもの、直面している現実に対して熱いメッセージを真正面からぶつけてくれるシナリオ。そして、「夢の重さを誰よりも知っている」キャラと「夢を作り出せる」キャラだからこそ描き出せるシナリオ。

最後まで読んでみると、涙といっしょに希望が湧いてくる。そんな物語だったのです。

 

 

本編シナリオについて

モバマスの公演イベントには「メインストーリー」 *1と「サイドストーリー」*2があります。

まずはメインストーリー(本編)から。

 

①怪人の言葉と現代人の苦悩

今回の敵となる「怪人」として夢を見失っている人間が出てきます。また中盤のシーンでは、怪人にされそうになる男性が出てきます。

彼らの言葉があまりにも重すぎる……

「何ノタメニ働イテイルンダァ!モウワカラナイ!ワカラナイママ明日モ明後日モ出勤ナンダ!!」

 「夢……?ワカラナイ……何モ……」

「ダッテ夢ハ叶ワナイ……頑張ッテ働イテモ、報ワレナイコトガ多スギルンダ……!!」

(1日目ボスの怪人)

「うぅ……夢を、追いたい……。でも……才能がない……。辛いんだ……夢を追うのも……諦めるのも…………。」

「お願いだよ……早く……、早く……俺から……夢を、夢を……奪ってくれ……っ!」

(5日目クリア演出) 

読んでるだけで胸がぎゅっと締め付けられそうになる、それでいてわたしたちのことをぐさりと刺してくるような言葉の数々。

あまりにリアリティが高くないですか…………??

不景気や先行きの見えない社会不安、人間関係や会社……ハッキリ言って、わたしたちの今の世界から希望を探す方が難しいんじゃないかって。

 

そんな世界を真正面からテーマにしてきたところを見て(しかも初日から)、これはただものじゃないシナリオ。絶対面白くなるという予感を胸に抱きました。

 

その予感はあるキャラクターの手によって現実になりました。

「夢」を追いかけ続けたあのアイドル。そして「夢」を諦めた経験のあるあのアイドル。

 

そう。服部瞳子

 

 

②もう1人のヒロイン「服部瞳子」の快演

当初、服部瞳子(トウコ)はヒナと古くからの友人で「魔法少女ごっこ*3をするくらいの仲。レイナとも知り合いの間柄として描かれていました。彼女はかつて、アイドルになりたいと言っていた普通の少女。

 

しかし物語が進む中でレイナがした告白。それは、トウコこそが怪人を作り出す黒幕だということでした。

 

その黒幕トウコのセリフがすごい。

何がすごいかって、今までの「服部瞳子の物語」をすべて凝縮させているところ。そして、トウコの台詞と物語全体に漂う絶望感があまりにも合いすぎているところ

 

まずは旧知の仲であるヒナと対面したシーンのセリフから。

 

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そして、次がヒナから過去の「夢」を問い詰められた時のトウコのセリフ。

 

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あまりにも切なすぎる。つらさしかない……。

かつて夢を一途に追いかけていたからこそ「わかってしまった」、夢が届かないことへの絶望感。ずっと信じて必死に走って、それでもとどかなかった「夢」という”幻”。一生懸命に頑張ってきたからこそ出てくる重みのありすぎるセリフです。

 

夢を追い続ける。耳触りのいい言葉であることは間違いありません。

しかし、ただ夢を追うだけでは生活していけない。夢に固執するあまり、生活も人生もぐちゃぐちゃになってしまうこともある。家族まで巻き込んでしまう事もある。

そういった「見たくない現実」に向き合わされる言葉の数々が、わたしにも非常に胸に突き刺さりました。

 

しかもこのセリフを言っているのは服部瞳子

そう。

実際の設定の中でも「一度アイドルを諦めて、そこから再挑戦してアイドルになった」女性である服部瞳子

(参考記事)

服部瞳子 (はっとりとうこ)とは【ピクシブ百科事典】

つまりこのセリフは、劇中の役柄という体で服部瞳子の心の叫びをそのまま言葉にしたようなセリフなのです。

 

 

プレイ中にテキストを読んでいって、感情のこみ上げ方が半端なかった……

だって。ここまで「夢を持つこと」がテーマの中で、「夢を諦めきれないアイドル」が夢を諦めて見ないふりをしている言葉を放っているんだから。

しかもその言葉が服部瞳子の人生そのものだったから。

 

あ~~~~……もう最高以外の言葉出なくなっちゃうって………

 

 

③荒木比奈だからこそできる夢の叶え方

今回の主役となった荒木比奈。普段は漫画描きアイドルとして日々原稿の締め切りに追われつつもアイドルと漫画描きを両立させている女の子です。

そんな比奈がなぜ魔法少女役に抜擢されたか……?

 

それはまた荒木比奈も「夢」によって人生が変わった1人だから。わたしにはそう思えました。

 

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そもそも荒木比奈は元々「アイドルみたいなキラキラした世界の住民じゃない」「日陰者」という言葉を繰り返すなど、自信のなさが目立っていたアイドル。そんな彼女は、アイドルという「夢の世界」に入ったことで友達を増やしたり可愛い自分に気づいていきました。

その上で上記のセリフを見ると、荒木比奈そのものが「夢をかなえた」人なんだよな……ってなった。夢によって自分を変えてくれたからこそ今があるんだなって。

 

 

ここまでならよくあるハッピーエンドの物語。

でも奇跡公演は違った。荒木比奈だからこそできる夢の与え方を提示してくれたのだから。

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荒木比奈だからこそできる夢の与え方。それは漫画によって希望と夢を振りまくこと

考えてみると、漫画は不可能を可能にしてくれるものであり、現実世界のつらさや苦しみから救いを与えてくれることすらありえるもの。

また、キャラクターへの感情移入やさらなる創作を通して、読者の世界の幅を広げてくれるもの。

 

ヒナが描いた漫画は人々に「夢」を与えた。そのことを示すラストシーンがまたエモすぎたんです……

 

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まって?????反則じゃない????????

魔法少女に憧れる女の子」であり、のちに比奈と共演する横山千佳をここで出してくる???????

 

ヒナはは夢を諦めなかったからこそ漫画で「夢を届ける」魔法少女になった。そして少女に新たな”夢”を抱かせるきっかけとなった。

 

物語として出来すぎだし………魔法少女の流れを次ぐ者としてちゃんと千佳ちゃんも活かしてる………最高すぎるんだよな………(語彙力の低下)

 

  

サイドストーリーについて

モバマスのLIVEツアーカーニバルには敵役として本編とは別のアイドルが登場します。その中でも本編と同じ世界の中で、同じような悩みや境遇を持った役柄として登場します。

 

今回は今までにも増してレベルが高すぎたんすよ………!!

たくさんのユニットの中でも特にお気に入りだったものを挙げてみます。

 

①『L.R.S』(木村夏樹・有浦柑奈)

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木村夏樹有浦柑奈のユニット。ドリフで1度出演済みです。

この2人の「歌で想いを届ける」「ギターで弾き語りする」姿と序盤のディストピア世界の相性が合いすぎて………

発する言葉も最高。

「落ち着かない夜だな」「そんな時こそ、音楽です!」

「アタシらの音が必要なら、いつでも来な。アタシらは、いつでもここにいるから」

「長い人生、夢に破れることも一度や二度あるさ。ま、心配するな」「そうですよ。明日は明日の風が吹きますから!大丈夫です♪」

(対戦時コメントより)

かっこよすぎる。ギター1本で自己表現をし、音楽が持つエネルギーやメッセージ性を知っているからこそ出てくる発言。

メインストーリーが「漫画」なら、この2人は「音楽」が夢を叶えてくれたり救いになることを証明してくれる役割に感じます。

 

②『ミス・フォーチュン・テリング』(白菊ほたる・藤居朋・道明寺歌鈴・依田芳乃・鷹富士茄子)

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運にまつわるアイドル5人組。

 

今回の配役で「なるほどな……!」と唸った場面がここ。普段はゆったりして余裕のある鷹富士茄子が夢を失いかけて闇堕ちしそうだったんですよね。その描写がとても新鮮だった。

悩む時間を作りたくない、心の隙間を埋めたいという心情から「ワルなお姉さん」についていってしまう描写や、”夢”を見つけかけてもお姉さんがそそのかし続ける描写が、”夢を失った少女”の描写としてリアリティを感じさせてた。

 

その後もほんと良展開……

他の4人が相棒を見つけられずに困っている中で茄子さんを見つけ出すとこもいいし、茄子さんが「みんなと幸せをわかち合う」という夢を取り戻して魔法少女になるとこもすき。

『ミス・フォーチュン・テリング』が好きな人は絶対に見るべきシナリオです。そう胸を張って言いたいです。

 

 

 

おわりに

いかがでしたか?

 

ここでは書ききれなかったユニットだったり本編ストーリーもまだまだ沢山あります。

もっと奇跡公演を知りたい方は、是非モバマス内の『イベントメモリーからスターエンブレムを使ってストーリーを解禁してくれればなって思います。

 

もう一度あなたに”夢”を抱かせてくれる素敵なストーリーがありますから。

 

 

ご覧いただきありがとうございました!

 

 

*1:いわゆる本編。テキストや演出で進むシナリオ

*2:対戦相手のアイドルのセリフで進むシナリオ

*3:ヒナが書いた漫画をトウコが演じる遊び